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第8話 涙の宝石箱
- その4 -
のパン屋さんは、焼きたてのパンを。お百姓さんは、野菜や果物を。仕立て屋さんは、可愛いピンクのコートを。鍛冶屋さんは、ストーブを作ってきました。大工のおじさんは、少女の小さな家を修理しようと材木や金づちを、持ってきています。靴屋さんも、並んでいます。少女が、村人たちの親切を見た時、涙が「ホロホロコロリン!」と水晶になって落ちました。突然、村人たちは我先に・・水晶を拾い始めました。その時、少女の涙はカラッ!と止まりました。村人の心は変わってなかったのだ・・と思ったのです。すると、宝石を握りしめていた靴屋のおばさんが、優しく言いました。「あんたの為に、これで新しいブーツを作って来るからね」。他の村人も、口々に言いました。「温かい毛布を買ってきてあげる」「おいしいチーズを買ってあげる」。何と、村人は少女の為に宝石を暮らしの品物に変えようとしたのです。少女の手に宝石が触れないように・・と勘違いでしたが・・急いで拾ったのでした。心の優しい少女の涙の宝石は、心が優しくなった村人たちの親切で、食物や洋服などに変わって戻ってくるようになりました。やがて、村に初雪がチラチラ・・と舞い降りてきました。少女の家の屋根にも静かに〜静かに降っています。少女は、暖かい部屋で小窓の外の砂糖のような雪を見ながら・・考えていました。村中、皆で助け合い仲良しになったことを・・。少女は、嬉しくて胸がいっぱいになりました。そして、涙が「ホロホロコロリン!」と、黄金の粒になりましたと。 おわり
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