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第8話 涙の宝石箱
- その1 -
る村に、大変心の優しい一人の少女がいました。親も兄弟もなく一人ぼっちですが、自分の身の上で決して泣きませんでした。いつも、村の人に同情しては・・涙を流しました。ある日、不思議なことが起きました。一人暮しの村のおばあちゃんが病気になった事で、泣いていた少女の涙が頬を伝い小さな手のひらに落ちた時・・宝石に変わったのです。ホロホロ涙が「コロリン!」と、次々に真珠になったのです。少女は、驚きましたがそれを拾い集め小さな木箱にしまい込みました。ある時、子犬が道端で死んでいるのを眺め、涙を流すと・・その涙は「ホロホロコロリン!」と、乳色のオパールになりました。何日かして、言い争いをしている村人を眺めて涙を流すと「ホロホロコロリン!」と、今度はキラキラのダイヤモンドに変わりました。少女は慌てて拾い、いつの間にか宝石箱は・・溢れる程になりました。少女は、自分のパンの為に真珠を一個使おうと思いました。でも、手に持つと「トロ〜リ」と、涙に戻ってしまいました。自分の為には、使えない宝石だったのです。それを知った少女は<皆に幸せになって欲しい>と思い、宝石を貧しい村人にこっそり・・配り始めました。が、半分の村人の分が足りませんでした。すると次の朝、村中で宝石を取り合う殴り合いが生じています。それを見た少女の目から、大粒の涙が次々に「ホロホロコロリン!」と真っ赤なルビーになりました。少女は、それを残りの村人にこっそり・・配ったので争いはなくなりました。村人は恵まれましたが、少女の貧しさに気付きません。それでも、少女は宝石箱が一杯になると・・また出ていって見つからないように、配り続けました。 つづく

  「優しさの涙は 光る宝石ね ホロホロコロリン少女の膝に」 Mrs.ポピー
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