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第7話 ミユの冒険
ンダうさぎのミユは、生まれた時からいつもお部屋の中。ふわふわのソファーやクッションの上を、ピョンピョンかけまわります。ミユの飼い主は、美しくて優しいお嬢さん。それはそれは、ミユを大変可愛がっていました。ある時、お嬢さんはうっかり玄関のドアをほんのちょっと、開けたままにしてしまいました。外に跳び出したミユは、まっしぐら・・秋の林の中にピョンピョン。赤く色づいた木を見上げて「お嬢さんのドレスが、棒に掛けてあるぞ」と思います。カサカサの落ち葉を踏んでは「音鳴りじゅうたんを買ったんだ」と思います。餌を捜すキツネと出会い「うん、なかなか映りのいいテレビ画面だ」と鼻で、うなづきます。キツネに追いかけられると「ゲーム付きのテレビにしたんだ〜」と大喜びで逃げ回りピョンピョン!池に出ると「おっと!バスルームに入ってしまった」と大慌て。ミユはお風呂が嫌いだから・・。振り返ると、まだキツネがミユを追って来ます。ミユは、そろそろゲームに飽きてきたので・・やめたいと、思います。でもスイッチが・・見当たりません。「そうだ、キツネの後ろにある・・コンセントを抜こう」と思ったミユは、向かって来るキツネの頭の上を、得意のピョ〜ン!着地成功。と・・そこには、コンセントではなく泣き出しそうなお嬢さんがいます。その腕の中に、またまたピョン!ミユには、お嬢さんの涙の意味が・・わかりません。お部屋に戻ったミユは「フガ〜!」と、あくびをします。楽しかったテレビゲームのキツネの顔と、カサカサじゅうたんの音色を、夢見ながら・・ふわふわのソファーに埋もれて、ぐっすり。 おわり

  「お部屋育ちのミユちゃんは 落ち葉もキツネも楽しいおもちゃ」 Mrs.ポピー
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