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第4話 リズの金色の栗の実
きな森の中に、小さなリズというリスが住んでいました。リズは、どんぐりを食べながら考えていました。そろそろ、森の外れの栗の木に「金色の実」が、なる頃だから様子を見に行こう。仲間からは、よく聞いていた「金色の栗」の味ですが・・リズはなぜか一度も食べたことがなかったのでした。「今年こそは絶対に食べてみよう」と決心していました。楽しみにして、森の外れの栗の木に行ったら、まだ栗のいがは青く・・実は落ちそうにありません。それからは、毎日通い始めました。リズには、まるで虹の道を駆けているような気分がしました。少しずつ大きくなる・・栗のいがを見ていると、期待で胸がいっぱいになり、今はもう「どんぐり」など、食べる気もしません。やがて、何も食べないで虹の道を通いつづけているうちに、お腹が空き過ぎて走る力もなくなりました。ある日、仕方がないのでいつもの「どんぐり」を食べたら、そのおいしい事といったら・・。リズは、ついついお腹いっぱい食べてしまい、栗の実を見に行きませんでした。三日後、思い出して栗の木を見に、虹の道を駆けていったら・・何と、栗のいがの中は空っぽで「金色の栗の実」はありません。仲間が、全部・・食べた後だったのです。今年も「金色の栗の実」を、食べ損なったリズは、とぼとぼ帰りながら、ふと・・思い出しました。昨年も、その前の年も、全く同じ失敗で・・一度も食べてなかった事を。 おわり

  「栗の実を待ち侘び通うリスの道 蹴られたどんぐり ふてくされてる」 Mrs.ポピー
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