心のサプリメントで元気を出してください!!!
| 掲示板 |



HOME

 ようこそゲスト様


ログイン
会員登録
パスワード再発行
心のサプリメント
女性の在り方
心のエッセイ
心の童話
格言解説
お問合せ
購読規約
法律に基づく表示

心のサプリメント

▲目次へ戻る
第10話 タンポポ坊やのパラシュートの旅
- その4 -
夜はどこかへ行っていた気ままな風さんが、冬の日の出と共に帰ってきました。それもヒューッという声を出して公園までやってきます。いちょうが大声で叫びます。「さあタンポポくん、いよいよ今年最後になる世界一のフィナーレを見守ってくれ!」。坊やも大声で答え「わかった、僕も飛びながら必ず見るよ」と言います。ヒユーッと次の声がいちょうの大木をすりぬけたかと思うその時、金色の朝陽を浴びたいちょうの葉が風と共に上空に舞い上がりました。タンポポ坊やも吹き飛ばされて空へ舞い上がります。次の瞬間、坊やは生涯決して忘れることのできない情景を目にします。黄色いいちょうの葉が、キラキラ金色の光の翼をつけて、お空で舞い踊っているのです。朝日の光の翼は、いちょうの葉が向きを変えるたびに円を描き虹色を残しながら羽ばたいています。木の一番てっぺんから地面に届くまで金色と虹色の光の中で舞ういちょうくんの姿に深い感動を覚え「すごい、スゴーイ!」と坊やは涙ぐみます。やがて地に降りたいちょうくんに「世界一美しい舞いを僕は絶対忘れないよ。来年もガンバッテね」と、空からお礼とお別れを告げて坊やは南へと風さんに運ばれて行きます。感動で熱くなった心のまま白い綿毛のパラシュートに吊られて・・・。  つづく
前のページ  次のページ   [1][2][3][4][5]

●無料ページです。

▲目次へ戻る △全画面表示 ▲著作者用