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第1話 渋柿とカラス
なたは自ら、存在しない敵を作ってませんか?自分をよく知ると何も怖れなくっていいのだと気づくかもしれないわ。この秋、自然から学びませんか?では、どうぞ! 『 秋になり、赤く色づいた柿の実坊やが心配し始めました。なぜなら、周りに沢山のカラスが、自分を食べようと待ち構えているからです。心配もよそに、日ごとに自分の赤みが強くなってきます。柿の実坊やは思いました。このままではいけない・・何とか、カラスと戦わなければ、僕は食べられてしまう。毎日、小さな知恵を働かせてあれやこれやと「戦略」を考えてみましたが、良い方法が浮かびません。そうしている内に、すっかり赤くなってしまいました。ある日一羽のカラスが枝にとまり、口ばしで赤い実になった坊やを突きました。ところが・・その途端、驚いた事にカラスはそのまま気絶して急降下し地面に落ちてしまいました。でも、柿の実坊やは歯を食いしばりながら「カラスの死んだ振りなんか信じるものか。僕はだまされないぞー」と、睨み続け相変わらず戦闘に備えています。しばらくして、カラスは空へ飛び去り、坊やは思わず「僕は勝ったんだー」と、大声を上げてしまいます。その声を聞いたお母さんの柿の木は言いました「坊や、お前は渋いからカラスには食べられないんだよ」。自分が渋柿だと、生まれて初めて知った柿の実は、がっかりしてしまいました。「僕は渋かったんだ。カラスさえも相手にしない渋柿だったんだ・・クシュン」。でも、きかん坊の渋柿は、負けません。すぐ立ち直ります。「いいや、カラスに対しては安心して赤くなれるんだもん。僕は渋柿である事を誇りに思うさ」。』

  「気落ちなど知らないカラスの死んだ振り だまされないぞと赤い渋柿」 Mrs.ポピー
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