第4話「『時間』と仲良くしましょう!」
花びらのベッドから目覚めた気分はいかが? 笑顔が少し戻ったわね。じゃあ、生きてる自分を取り戻す方法を考えましょうか。 この場合、物の見方一つで元気になるなんてものじゃないから、「時間」という生き物に少し手伝ってもらいましょうか。 「時間」って不思議ね。受けた傷を治したり、人や植物を成長させたりもするし、物体を風化させたり、すべてを忘れさせたりもする。 貴女も私も生まれる前から、ただ一方向に流れてきて、私達が死んでも、ただ未来へと、知らん振りして流れていくもの。 この不思議な「時間」に助けてもらいましょうよ。そうして時間が流れて、「今」が過ぎ去るまで、花はいかがかしら? 小さな蕾のある鉢植えの花を・・そう食事代からほんの数百円削って・・自分のために慰めとなる花を求めるの。このアネモネなんかどう?一本差し上げるわ。

 「アネモネが三角錐に花閉じて 赤子のようにスヤスヤ眠る」  Mrs.ポピー


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